一つの植物の学名の由来を、ギリシア語やラテン語の派生語でないものからたどるのはやさしいことではない。
俗名についても、時代と場所によって変わってきたものであるからさらにむずかしい。
ナスを「卵形の野菜(エッグ・プラント)」と英語ではいうが、学名のmelongenaはリンゴに似ているということからきたようである。
しかし、現在のナスは紫色で長いものであるから、形が昔とはかなり異なってきていることがわかる。
もちろんマンダラゲともまったく違ったものである。
1656年、リンネはイギリスのチャールズ1世の庭師ジョン・トラデスカントが、ナスについて記している言葉を採用し、ナスを初めはSolanum insanumとした。
のちにリンネは種名をmelongena(リンゴに似た果実をつける)と、変えている。